「あけましておめでとう」と言えずに、すでに5日です。
いろいろ重なったからではあるけれども、大きな理由は昨年じいさんが亡くなったからです。
そうやって改めて振り返ってみると、今までけっこう身の回りの人が死んだなと思ったり。
35歳という歳は、まあ、そういう歳なんだろうね。きっと。
そんな風にして、記憶といかに手を結ぶか、どのように保持して、未来に活かすのかを必死に考えた正月でした。
そういえば、W・フォークナーが『八月の光』を書いたのって、35歳なんですって。
そんな驚愕の事実を年末に知り、さらに黙々と考え込む日々。
…むむむ。さあ、仕事しなきゃ。
ちなみにタイトルは、鴨井玲の自画像「1982年 私」から借用。
自分が描いた過去のモティーフにキャンパスを覗き込まれ、手を動かすことができなくなった晩年の鴨井。
「絵は私にとって苦痛そのものです」という言葉は、やはり息をすることすら辛くなるぐらい心を鋭く突き刺してくる。
でもさ、書くことは、それでも救いであってほしいと思いたい。
ほら、ここでも、「記憶といかに手を結ぶのか」という言葉が浮き上がってくる。
今年はそんなことを嫌なぐらい考える年になるんだろうなあ。
自分を裏切らず、誠実に原稿が書けますように。
喪中だし、誰に祈るわけでもないけれど、そんなことを考えています。
コメント